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実践 Rust プログラミング入門 [読書]

実践Rustプログラミング入門読了

以前読んだ、プログラミング言語 Rust 公式ガイド(通称 The Book) https://nakagami.blog.ss-blog.jp/2020-07-12 を補完するような内容で良かった。
また、Rust は、どんどん新しくなって The Book の内容が(読んでいる人には知らないうちに)古くなっていくので、今の時点の新しい情報で解説されてるのが良かった。
内容は、それほど深掘りせず入門で、あとは自分で調べてくださいという感じ。

文法などは基本的な部分も省略している部分があるので、入門とは言いつつ、この本を最初に読んだだけでは書けるようになるのは難しいかな、と思う。
(無料で読めるオンライン上のコンテンツもあるので)先に The Book を読むのが良いと思う。

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プログラミング言語Rust 公式ガイド [読書]

プログラミング言語Rust 公式ガイドスレッドについて説明された16章と20章はいまいちよくわかってないけど、それは必要になったらまた読めば良いということで読了。
Amazon の注文履歴を見ると、昨年の 8/1 に注文していたようなので、読むのにほぼ一年掛かったことになる。

内容的には、Rust について薄く広くバランスよく説明されている。ほかにも、日本語書籍で Rust のものがいくつかあるが、最初に読むなら、これが良いかなと思う。

PDF は、無料でここでも手に入る。
https://qiita.com/yyu/items/18df35988f3ea3b12af0
アスキードワンゴさんの編集、組版に重きをおかない人は、これを読んでもいいかも。

原著は、書籍として出版されてもいるがWeb にも無料で公開されているもので同じ版のものが、
コミュニティによる別訳で日本語訳されている。
https://doc.rust-jp.rs/book/second-edition/
これを読んでもいい。

原著は、新しくなっているようなので、英語が苦にならない人は原著を読むのが良いと思う。
https://doc.rust-lang.org/book/

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みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 [読書]

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」読了。

過去2回、システムトラブルが起きた時に出版された日系コンピューターの書籍も読んだし、システム移行までの様子も伝わってきたので、全体的に、いつかどこかで見た内容だった。
ただ、過去のトラブルについて以前読んだ書籍よりも整理して説明されていたなと思う。


ところで、新システムは、サービス思考アーキテクチャになっていて、新しいサービスに素早く対応できるとのことだったが、本当だろうか?
できるかどうかは、これからわかってくるんだと思うけど、終戦の年に時代遅れで過去最大級の戦艦、大和を建造した二の舞になってないだろうか?

日本IBM が DB2 を、富士通が Symfowareを、日立は HiRDB を使っていたことと、全体に、超高速開発手法を使っていたということが書いてあって、その2点は、大丈夫なのかなぁ・・・と思った。


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Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 [読書]

Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書 (AI&TECHNOLOGY)発売前の草稿のレビューに参加させてもらった。広い意味での読了。
草稿レビューで何回か読み直すうちに、文章がみるみるわかりやすくなった気がする。
(自分の理解が進んだだけかもしれないけど)

データー分析エンジニアを目指して、機械学習をやってみる、あたりまでに必要な python, jupyter notebook のインストール、numpy、 pandas、matplotlib, scikit-lern までと、さらに応用として、
BeautiflSoup, mecab, pillow を使うあたりまでを
小版でページ数もさほど多くない中にぎゅうぎゅうに詰め込んだ書籍です。

特筆すべきは、3章がまるまる数学の復習に充てられていること。
まあ、短い章なのでこれだけで、ちゃんと理解するのは(僕も)難しいけど、
「あー、こんなこと高校でやったなー」
というのと、グラフなんかを示しながら意味みたいなのを解説してくれるのは有難かった。

全体として、これで何かができるというところまではいかないけど、雰囲気をつかみ取って、次の勉強へのきっかけにはなると思う。


PyConJP 2018 の会場で販売されるようなので、参加される方は手に取ってみるとよい。
ちなみに、著者サイン会も行われる予定という噂を聞いた
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役に立つおたく [読書]

おたくの本 (別冊宝島 104)昔、別冊宝島というムックのシリーズで「おたくの本」というのが刊行された。
社会人になってから読んだ気がしてたが、もう 30年くらい前の本らしいので大学生の頃に読んだんだと思う。面白い本ではあったら、場所もなく捨ててしまった。

宮崎勤の事件後で、オウム真理教は信者の家族とトラブルは起こしていたものの犯罪者集団というよりはおもしろ集団と評されていた時代だ。
全体の雰囲気は、amazon のレビューででも確認してもらうとして、その中にコンピューターおたくがとりあげられていて、
「コンピューターおたくは唯一『役に立つおたく』である」
という表現をされていた。

プログラミングに興味を持ち才能を発揮する人間は有史以来一定数いたと思われるが数学や論理的思考が役に立つ職業はほとんどなくて社会に埋もれていたはずだ。しかし、20世紀末になって、そういう才能を持つおたくが脚光を浴びるようになった。
・・・というような内容だったと思う。

僕の祖父は明治34年、父は昭和15年生まれだけれども、確かに僕が父や祖父の世代の人間であれば、田舎の農民として暮らしていただろう。

僕の子供の世代や孫の世代には現在のプログラミング能力など必要ない時代が来るかもしれない。
もっと正確に言えば、明日にも僕のプログラマー的思考など役に立たない時代になってしまうかもしれない。
さらに、年齢的にも、明日にも役立たずになってしまうかもしれないと思っている。
どうも自分は飯が食える程度にはプログラマーとしての適正はあるらしいが、飯が食えるのは、たまたま、そのスキルを活かせる今に生きているだけなんだよなぁ、、、と今でも時々「おたくの本」の内容を思い出してる。

「○○には生産性がない」の○○に LGBT とか、結婚しない男女とか、子供を産まない女とかって発現が出るたびにいやーな気分になるのは、自分が博愛主義者というわけではないんだと思う

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これからはじめるSQL入門 [読書]

これからはじめる SQL入門草稿のレビューをしました

社会人プログラマー一年生はもちろん、非プログラマーな営業企画職や、ゲームディレクター、プロデューサー、広報とかの「データを検索したり集計したい」人まで向け。
逆に多少なりとも SQLを使ったことある人には、簡単すぎると思われ。


まったく初めてのところから、

- SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE
- INNER JOIN , OUTER JOIN
- Window 関数
- 簡単なサブクエリ

あたりまで。
SQL としては基本だけれども、ここらへんまで理解できれば、あとは実務をしながら
・・・というあたりまで。

サンプルデーターベースを使って、書籍の説明の通りに SQL を実行すると、書籍の結果と同じになる、という感じで、二色刷りで読みやすく、内容も丁寧。
サンプルデーターを使って、ストーリー立てて、簡単なものからだんだん難しいSQLを説明するようになっていて、良く書けていると思う。

特筆すべきは、サンプルデーターベース・・・の入った PostgreSQL・・・の入った Ubuntu のイメージ・・・の入った DVD が付録になっていて、サンプルデーターベースを使うまでのハードルが低い、という点。
それで、表紙に「Windows/Mac両対応」と書いてある。(実際は Ubuntu)

超初心者のための入門書が、どんなに分かりやすく書いても、
「ネットワーク上にあるダンプデータをリストアしてください」
では、そこでくじけてしまう人が多いので、そこをどれだけ簡単にできるかを真剣に考え、
いろいろ考えた結果が VirtualBox のイメージを、おまけ DVD に付けるという結論だったらしい。

PostgreSQL を使っているのは、標準 SQL に近くて、ライセンス的に問題ないものという理由で、著者が PostgreSQL信者というわけではないと思われ。

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AI vs. 教科書が読めない子どもたち [読書]

AI vs. 教科書が読めない子どもたち読了。
前半は、東ロボくんプロジェクトで、予備校の模試にどのように対策していったかを、数式を使わずに解説。例えば、英語は問題文を読まずに、回答の選択肢から判定してる、とか、こういう問題を解くのは難しいとか、いろいろ興味深かった。
数式は使ってないものの、プロマネで数学者の著者であるので、数学的に間違ったことを書いてない感じがして好感が持てた。
だいたいこういう本って、文系のジャーナリストがストーリー的に面白くなるように曲解していることが多いので。

後半は、中高生が教科書の文字は追っていても内容を理解していないという RST の結果の解説。

断片的には、新聞の報道や TED のトークで公開されているもので、特に新しい内容はないかも。
一冊に整理されているので、東ロボくんプロジェクトでの知見がまとまった形で読めてよかった。

この東ロボくんプロジェクトの成果から、中高生の、さらには社会人のリーディングスキルが上がるといいなぁ。安直に就職試験に使われるだけで終わってしまったらがっかりだ。
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Python ユーザーのための Jupyter 実践入門 [読書]

PythonユーザのためのJupyter[実践]入門草稿をレビューしたところ、書籍が刷りあがり、送付していただきました。技術評論社さん、著者の皆さんありがとうございます。

この本は、題名の通り Python の入門でなく、Jupyter の入門書です。
つまり、Python の基本的な構文がわかる人が、Jupyterでプレゼン資料を作ったり、グラフを描いたりするための本です。

pandas の解説も載ってはいるんですが、説明は基礎的なところだけで、いろんな集計をやりたいためには、ほかの pandas の解説をよまないとやや不足かなと思います。
(最初のきっかけとしては短くまとまっていて良いと思います)

んで、この本の特筆すべき点は、Matplotlib と Bokeh でグラフや図を描く解説が充実してるところです。
僕は、Excel でグラフ描けないんですが、この本のおかげで Jupyter でならできるかな、と思います。
最初から、一通り読んで全体を理解することもできますが、ページをパラパラっとめくって、自分の描きたい図のあるページでコードを参考にするという逆引き的な使い方もよいのではないかと思いました。

pdf の状態でレビューしたのですが、送られてきた紙の書籍はカラー印刷がきれいで、実物のほうがより読みやすいと思いました。(そしてカラー印刷とページ数の割に安い)

出版が PyCon JP 2017 https://pycon.jp/2017/ja/ に間に合うように頑張っていて、無事間に合ったので、おそらく会場での販売が行われると思います。PyCon JP 2017 に参加される人は(買わないにしても)、会場で手に取ってみてみると良いと思います。
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バッタを倒しにアフリカへ [読書]

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)
読了

内容がどんな感じかは著者のはてなダイアリーを読むと様子がわかるかもしれない
http://d.hatena.ne.jp/otokomaeno/



この本はいろいろなテーマがごっちゃになっている

- ポスドクの困窮
- アフリカ冒険もの
- アフリカでの生活の大変さ(紀行もの)
- アフリカの途上国の汚職や貧富の差(主に貧しさ)
- サバクトビバッタの不思議さ
- ニコ動の学会β
- 京都大学の白眉プロジェクト
- 著者個人のキャリア

読む前は、もっとアフリカのバッタの生態について書かれているのかと思ったので、ちょっと戸惑ったが、著者の性格もあり、気軽な読み物として面白い。
自分が子供の頃に読んだ本に書いてあった、アフリカで大量発生しているバッタの写真も見られる。
少し驚いたが、僕が子供の頃に読んだころから、そのバッタの生態ってあまり解明されてないらしい。

まあいろいろあるわけだけど、僕が、この本を読んで一番感じたのは
「好きなことを仕事にするのっていいなぁ」
ってこと。
この本で一貫して語られている物語をひとことでいえば
「子供の頃ファーブル昆虫記を読んで昆虫学者になる」
ということだ。すがすがしいくらいに小学生のあこがれの頃のまま大人になってしまった博士。
べつに僕は昆虫学者になりたいわけじゃないけど、自分は子供のころにどんな大人になろうと思ってたっけな?

自分のように、日本で安定した生活を手に入れ人生が見えてきたおじさんが読むと多かれ少なかれうらやましく思うのでは。
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火星の人 [読書]

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)読了

映画化されて、日本で「オデッセイ」というタイトルでロードショーが始まるところらしいが、それの原作。
かみさんが文庫本を買って読んで面白かったと言ったので読んだ。

一言で言うと火星に取り残された主人公が地球に戻れるように頑張るという話。
ハイパードライブで亜光速とか超高速で宇宙旅行をする SF とは違って、今知れ渡っている技術レベルで火星に人が探査にいったら・・・という仮定で描かれたハードSFっていうやつ。

近未来というより、平行世界の話で、NASA とか JPL とか現実の機関の人たちが登場して、それっぽくストーリーが進むところが面白い。

何より良いのは、悪者が出てこないこと。
誰かが誰かのために犠牲になって、お涙頂戴みたいなところも良い。

楽観的でチャレンジャーな人たちの活躍する、いかにもアメリカ人が喜びそうなストーリー。
なるほど、これはハリウッドで映画化されるわ。

いろいろな情景が、どういう風に映像化されるのかちょっと気になる。
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