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雇用調整助成金オンライン申請システムの不具合 [日記]

初回リリースで、別の人に同じIDが振られるとかで停止
https://srad.jp/story/20/05/21/182237/

不具合を直して再開すると、今度は、ブラウザの履歴を戻ると、
特定の企業の情報が見れてしまうとのことで、停止。

https://it.srad.jp/story/20/06/08/1229206/
https://note.com/ehimesr/n/n0f5df2c5dd16
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/08055/

富士通が1億円で受けていたそうな。
(期間が短いので)テストが不十分だった、という声もあって一見もっともらしいのだが、
ユーザー管理やセッション管理が変なことになって、もっと普通に書けばそんなこと起こらないと思う。
なんで、そんなことになってるか、ソースコード見たい気もするし、見たくない気もする。

今までは、一次受けの会社が丸投げして、不具合も丸投げで修正すれば、一次受けの会社は損しなかったので、面倒な公開競争入札の手続きに耐えられる公共事業部門を持つ大手企業が受けて、下請けに丸投げするという手法がまかり通っていたし、発注する側も、よくわかんないからと、まとめて丸投げできるのは好都合だったんだろう。
天下の大企業がうまくいかなかったんだからしょうがないという言い訳もできて。
(昔は、 IBM に発注したら高いけど、失敗しても責任を取らされないというのがあったらしい)
富士通(や、そのほかの公共事業を請け負うベンダー)ばかりを責めることはできないと思う。みんな、生き残るために必死なので。ただ、誠実ではないよね。
民間企業であれば、どういう仕様でどこに発注するかは死活問題で、もっと真剣に見るんだから、省庁もこれからは当事者として真剣にやって欲しい(そのためには、専門職を雇用するとか必要だと思うけど)」

いつもは、誰も責任を取らない形で(住民基本台帳ネットワークみたいに)
「なかなか普及しないね」
で終わっていたが、今回の件は、厚生労働省も富士通も傷を負ったと思う。
何しろ、このシステムは、 COVID-19 の影響で資金援助しないといけない人向けに、すでに稼働してないといけないもので、今稼働してないと意味ないものなので。

これから、システム開発の公共事業、発注側も受注側も誠実に行われることを期待する。


(追記)徳丸先生が youtube で解説してた
https://www.youtube.com/watch?v=Aaig2d3m_cg
結構普通に書いて、そうなっちゃうことあるんだな。暗黙の型変換こええ
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