大人の品格

僕が子供の頃、父は日頃エサ屋さんにもらった「◯◯飼料」と刺繍の入った作業着を着て、草履を履いてた。
牛の世話をする時は、危ないので長靴を履いた。
世の、サラリーマンのお父さんのこざっぱりした様子を見ると、ちょっと恥ずかしいなと思った。

車は、日産の中級クラスの車の一番安いグレードの車に乗っていた。
よく営業に使われるような奴だ。
土地柄、親戚はみんな、もっといい車に乗っていて
「もっといい車に乗ればいいのに」
と思っていた。

先日、かみさんに
「僕ら、50近くになっても大学生の頃と格好変わらんね。仕事行く時も。」
と言って笑いあった。
そういえば、最近
「憧れのリーバイスのジーンズ買いたいけど、お高いので EDWIN で我慢しよう」
と思った。全く同じことを大学生のときに思った気がする・・・

子供たちは、世の立派そうな大人と比べて、ちょっと恥ずかしく思っているだろうなぁ・・・
わかるよ、わかる。

車は、14年乗ったトヨタのノア。まるっきりの商用車だ。
もう少し乗れるんじゃないかと思っていて、当面買い換える予定はない。
運転するのはかみさんで、僕は助手席に乗せてもらう。
もう10年も自分では運転していないペーパードライバーだ。
子供の頃憧れた、あのスーパーカーブームとはなんだったんだろう？

なんか、自分のイメージした（なりたい？）大人とは随分違うような気がする。
ただ、父も義父も亡くなっても（親の力を借りずとも）生活し、子供を育てている。
それだけで立派だと自画自賛している