SSブログ

会社のしがらみを回避して実を取る、いんちきシステム [プログラミング]

昨日は、数ヶ月に1度開かれている以前の職場の人達との飲み会。
驚いたのは、辞めてから4年近く経過するその職場で、僕が片手間で書いたプログラムがまだ使われていて、昨日参加した人がメンテナンスしてくれているらしい。
なんのドキュメントも残してなかったので申しわけない気持ちでいっぱいだ。CSS も何もない Web1.0 なアレをもう5年以上使ってるのか。
もう、いつ頃最初のリリースだったのか覚えてないけど 10年近く使っているのかもしれない。
それのことをちょっと思い出している。

紙で提出されていた申請書を担当部署が保存。必要なら紙を探していたものを以下のように変更した

1. 申請者がイントラ上の Web のフォームから必要事項を入力(SQL Server にしまう)
2. 申請者がPDF のフォームフィールドに埋め込んだ申請書を印刷
3. 申請者が印刷した紙にハンコを押して(社内順番にハンコ押されて)担当部署に提出
4. 担当部署は必要な時に 1. で入力されたデータを検索

システム化という意味ではまったくダメで、本来はユーザーをちゃんと管理すべきなんだろうし、紙も廃止すべきなんだろう。きちんとした認証はなく電子的には誰が出したかは自己申告的な記入だけで認証、承認についてあくまでも「紙」で行うことに変わりなかった。
まぁ、でっかい Excel にみんなが記入しているようなもんだ。

担当部署としては、キングファイルにいっぱいある申請書類から必要な検索を素早くしたかった。(さらには 1. から 3.までにタイムラグがあるのだが、担当部署に紙が到着する以前にも検索したかった)
社内の内規上は引き続き紙で出せばよいことになっていて(内規を変更するのはもの凄く大変で、紙で提出している申請書のフォーマットや入力項目を変更するのさえも大変な仕事だった)
Web フォームから項目を入力するのはあくまでも担当部署のお願いという形だったが、申請者は、以前に申請したものの入力が再利用できるので、まぁ、使ってくれているという、微妙なものだった。

本来は関係部署にネゴしたり内規を変更したりしないといけなかったのかもしれないけど、最初に企画した担当者の人も、
「ダマでやっちゃってるんですよねー」
と言っていた。
実際、Web のフォームから入力する任意の入力項目で、紙の申請書の「欄外」に印刷しているものがあった。

結局のところ、誰も損する人がいなかったのでうまく回っていたいんちきなシステムだった。
試行錯誤が激しくて、開発を始めたときは最終的にあんな形になるとは誰も思ってなかった。
仕様を事前に決めて決裁をとってベンダーに発注してたら、きっとうまくいかなかったであろうあれが、こんなにも長く使われているのは感慨深い

コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0