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寝なかったプロマネ [日記]

以前、とある会社の社内インフラの移行案件があった。

受注したのは、大手 SIer で、そこにあるサーバーやらネットワーク機器やらいろいろがリース切れ(サポート切れ?)で置き換えることになった。
大手が人海戦術でやる、とってもお金がかかる、というよくある案件だった。
「ファイルの内容を目視かくにーん・・・とか」
プロマネはヒエラルキーの頂点の会社の課長になるかならないか(僕より1つ下くらいの年齢だったような)の人だった。

プロマネは、24時間進行で進む作業の間もずっといたし、事前の準備の段階のミーティング(分科会とかいって、いくつもあった)にもほぼ全て出てた。
そのひとは、COBOL の案件をこなしてきたらしく、ものが Windows Server メインの構成の(汎用機はなかった)移行だったので、言ってることが時々とんちんかんだったりはしたけど、
・方針をその場で提案する
・その場の空気を読んで、妥当な妥協点を探る
ということができていたので、非常に助かった。
僕は、顧客側の派遣されてる SE という微妙な立場だった。

あのとき大事だったのは「決める人がいる」ということだった。
集団で行動している時に、道が左右に別れてたら「右」か「左」かを決める人は必要で、誰にも結果がわからないものであれば、サイコロを振るように決めてもらえればいいのだ。
ずっといたので、寝なかったとも言えるが、会議中いつもうとうとしていたようにも見えたけど、振られると、それっぽい回答をしてた
(「あれ?今、寝てたみたいだけど、さも聞いてたみたいな回答!」)

ああいう努力と根性と人海戦術でやるのはよくないと思うが、寝なかったプロマネのおかげでなんとかなっていた。

以来「正解を聞いてるんじゃないから、右か左か決めてくれよー」と思うことが多いし、自分は、「正解を聞かれてるんじゃないから、どっちか決めてあげよう」と思うようになった
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