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自由な父 [家族]

もう数ヶ月前のこと。かみさんが、子供達(特に娘)に、これからはいかに女も仕事をもって働き続けていかないといけないかという話をしたそうな。
かみさん「昔は、お母さんが家に居て主婦をしてればよかったけど、これからはどうなるかわからないから女も仕事してないと。お父さんが働いてるから今は、働かないと生活に困るわけではないけど、働いたほうがいいの」
息子「うん、そうだね。お父さん自由人だからね」
娘「お父さん、自由すぎる」
家に帰ってくるなり、かみさんが「自由人って言われちゃったよ」と教えてくれた。

たしかに、いきなり「会社辞める」といった直後ではあったけれども、お父さんも、色々考えて会社辞めたわけで、決して自由奔放ってわけじゃないんですが(と心の中で言い訳した)
今どきは、三洋電機や NEC ですら、会社にしがみついて居座れば定年まで面倒見てもらえるというわけではない。その他の会社は自分がいることで存続が危うい場合もある。
「あなたはもう必要ありません」と言われた時には、その会社のみならず、他の会社でも必要のない人間になっていないか?
「この会社でできることはなくなったけど(なくなりそうだけど)、まだ、他でできることはあるはず。」
自分では、そういう選択をしてきたつもりなのだが・・・
そして、将来の子供達にもそういう判断が必要になってくるはず。

昨日の朝の NHK のニュースで「若者の安定就労率が大卒でも50% を切る」という驚愕のニュースをやっていて、その中でリクルート中の男子大学生が
「税金とか払えるように、正社員を目指したいです」
と答えていた。非正規雇用の父を持つ子供達は、朝から凍りついていた。
「ぜ、税金は払えているよ。大丈夫だよ」

先日 NEC が一時的に給与の 4% カットを労働組合に申し出たというニュースがあった。
4% カットでも、僕より大分収入が多いだろうが、リストラで退職となってしまったら元も子もないし、一時的といっているのが本当に一時的なのかどうかってだれにもわからない。
収入のなかで生活レベルを決めちゃってるので、 4% カット(と先行きの見えない状況)って、大変だろう。
大手企業の人達は、自分も高給取りだが、高給取りの上司の給料分を稼ぐのは、非常に大きなハンデキャップだと思う。昔は、会社の看板が補ってくれたが今は、会社の看板に多くお金を払ってくれる人って以前ほどにはいないよね。

最近は、小中学生への就労教育もされていて安易にフリーターにならずに、正社員を目指せということは日頃からいろいろなところで言われているらしい。僕も、正社員として会社組織の中で働くということも一度は経験してほしいので、そのことに異論はない。しかし、安定性という面で言えば、正社員=安定という時代はもう終わりを迎えている。とくに、正社員で居続けられるかどうかという点において。

正規雇用か非正規雇用かという職の安定と、その給与水準は本来別のもののはずなのに非正規雇用=低賃金となってしまっているのは問題だと思う。多分、これからは、正規雇用か非正規雇用かという選択だけでなく、多様な働き方の選択が出てくると思う。
そんな中で、子供達がどうキャリアを重ねて職業人になっていけば良いのか、僕にも正解は見えてこないのがだ、僕の自由な働き方も参考にはならんもんだろうか。
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