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痰吸引機が持ち込まれた [父のがん]

もう、日々の様子を書くのが悲しくなってきたので、もうあまり書けないかも。
夕方、妹から、会社終わったら電話くれとメールが来た。
電話してみると、今日、痰吸引機が持ち込まれた、とのこと。そのとき、担当の看護師さんがこっそり妹に言ったところによると、舌もだいぶ奥に入ってきているので、あと2、3日かも。午前中に見たときの父は、話しかけられたことをオウム返しするだけで、目の焦点もあまり定まっていないような、と妹は言っていた。ここ数日に妹の見る父はそんな感じらしい。

もう、数日前からは、母は病室に泊まるのをやめて、夕食を食べさせたあとに帰宅していた。
最近、2回ほど夜中に一人でいる病室で起き出してベットから落ちていることがあったので、できれば付き添ってくれないか、と看護師さんに言われたようだが断ったそうだ。入院した2月からほぼ毎日のように病院に泊まっている母。父母の感覚からすれば(祖母の時もそうだったが)家族が病室に寝泊りして付き添うのは当たり前のことだが、いまどき、そこまでできる人は居ない。母は良くやってきていると思うし、ここで断る母を責めることはできない。
むしろ、そういう役割を長男である僕の家族がまったく担えないのを申し訳なく思う。
近いと思っていた千葉が思いのほか愛知からは遠いことを思い知らされる今日この頃。

電話くれという用件は、母は、先日の医師の説明には出ていなかったので、それほど切羽詰っていると思っていないようだが、臨終の時にそばにいてやれないと悔やむだろうから、もう時が近いことを教えたほうが良いんじゃないんだろうか、との相談だった。

僕からは、「2、3日かもしれないが、あと2週間かもしれない。あと2週間続けて病院に泊まるのは、母にはむりだよ。もうすこし様子を見て、本当にだめになってから母に伝えても良いんじゃないか。とにかく、土曜日に俺がいくから、そのとき必要なら言おう」
と言っておいた。
その直前に、病室に電話したときには、今日の夕食はいつもより少しは多く食べていた、と母が行っていたことを伝えておいた。ほんの少しながら、まだ、自分で食べることができるのだから、あと2、3日ということはないような気もする。臨終の間際まで意識がある場合もあるそうだが。

そのあと、夜になって(多分、母が帰宅してからになったと思うが)妹と妹のだんなと下の娘で父を見舞ったとメールが来た。そのときは、最近にしては目の焦点も定まっていて、会話も成立し、
今日は、いつもより少し食事を食べられた話をして、帰りには孫娘に「バイバイ」と言っていたそうだ。


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