SSブログ

田舎が嫌いで飛び出したわけでなく [日記]

運よく高校になる頃に親の金回りがよくなって、親元を離れて大学に行かせてもらえることになった。
両親とも、渥美半島から出て暮らしたことはなく、僕は、できることなら一度は外に出て暮らしてみたほうがいいんじゃないか。と、漠然と考えていたが、そんなに信念があってのことではないし、ましてや田舎が嫌いで飛び出したというわけではなかった・・・つもりだった。

大学を卒業したら戻るんだろうなと思っていたが、就職して結婚して子供が生まれても、そんなことにはならなかった。
高校卒業以来、自分なりに置かれた環境の中で頑張ってきたつもりで、また、あまり友達というものに頓着しない性格から田舎にはほとんど帰らなかったし、田舎の同級生に会うこともほとんどなく今日まできてしまった。

いつかは田舎に戻りたいと今でも思っているが、今となっては田舎で僕のできる仕事はなく、僕以外の家族は田舎では暮らせそうにないし(僕も暮らせないかもしれないし)それは単なる夢なのかもしれない。

田舎の同級生と会っても共通の話題がなくて、話すことないんじゃなかろうか、
「なんか、都会で暮らして嫌な感じになった」
と思われないか、というのがちょっと怖い。

じゃあ、田舎から飛び出さなければよかったんじゃないか?といえば、おそらくそんなことはなく、田舎に戻っていたら結婚していないか、結婚していても子供を大学にやるのは難しくなっていたんじゃなかろうか、と思う。自分は大学に行かせてもらったのに子供を進学させられないというのは忍びない。

自分の子供の代になると(大学はさておき)国内には仕事がなくて海外(アジアとか)に出て働かないと食っていけなくなるのではないか。そして、気軽な気持ちで海外で働くようになって、そのまま戻らなくなるのではないかという予感がしている。そうなったらちょっと寂しいがしょうがない。自分の親や祖父もそんな気分を味わったのかな。
コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

コメント 0

コメントの受付は締め切りました

Facebook コメント

トラックバック 0