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つつましやかに暮らす [日記]

子供の頃は貧乏だった。うちだけじゃなくて日本全体が貧乏だった。
僕が生まれた頃の大卒の初任給が3万円だそうで、
1ドル 360円の固定相場だったので、単純計算では年収が 1000ドルということになる。

農家の我が家の現金収入はもっと少なかったのではないか。食料自給率は高かった。
牛肉の塊を焼いたのを「ビフテキ」と呼んだ時代。あんまり肉食べてなかった。
小学生の頃はなんとなく、家のすぐ近くの農業高校に進学して、
最終的には農家を継ぐんだろうかと思っていた。父のように。
ほかの選択肢はよく知らなかった。

中学になると偏差値で輪切りになって進学していて、家が農家だからといって
農業高校に行く子は珍しい存在だった。僕は、普通科高校に進学した。

大学は東京でなく、微妙に田舎の藤沢で、親元から離れて暮らしたおかげで
かえって贅沢をせず、バブルっぽい経験もなくつつましやかな大学生活だったと思う。

社会人になってすぐ、
「信用枠の限度まで借金して飲み歩いて贅沢をする」
という経験をする前に結婚したので、未だに金銭感覚はバブル前のまま、
というか学生のまま。

21世紀の金融は「稼ぐに追いつく貧乏なし」を許さない。
使おうと思えばいくらでも溶かすことができる。

つつましやかに暮らし満足するということを教えてくれた親と、身の丈にあった金銭感覚のかみさんに感謝している。
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