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モラトリアム [日記]

僕は6年制の大学で、途中でマスターに進むかどうか検討する余地もなく6年間は、「働かなくても良い大人」としてのモラトリアムを過ごすことができた。
取らなくてはいけない単位の数とか、最終的に国家試験に合格しないといけないとかの都合があるので、勉強しないで遊んで過ごせるっていうわけではなかったが、考える猶予が与えられたのは僕にとってすごくよかった。
獣医学科というのは、卒業間近の国家試験に合格しなければ、資格試験浪人をするので、(僕も、就職は決まっていたがもし国家試験に落ちたら就職はやめていただろう)3月ギリギリまで、就職後の未来について考えてなかった。
卒業式の日に、代診するつもりで就職先の決まってない人も何人かいた。
僕らの頃のようなバブルの時代と違い、大学はレジャーランドから就職斡旋機関になった。
学部なら3年、短大なら1年で就職について考えないといけないし、僕らの頃にはなかったインターンという職業体験も盛んに行われていて、実質的には大学進学した時点で猛烈に就職について考えていて、勉強してる余裕なさそう。
なんだかかわいそうだなぁって思う。

もうすぐ息子が高校三年生になる。
中学の同級生の中には、高卒で就職しようという子の話題が出てくる。
息子は、おそらく大学に行くだろう。自分の子供が 18歳で社会に出る想像ができない。
そもそも、高卒で働く仕事ってどんなのがあるのか?っていうのが、僕自身あまり思い浮かばない。
息子の友達、いろいろ大変だと思うけど頑張って欲しい。
まあ、まだ就職活動がこれからなんだけど。

高卒の両親に大学に行かせてもらって非常に感謝している。
少なくとも自分がさせてもらった程度には、子供達が進学したければさせてあげたい。

現代は、高学歴はあたりまえで、そのスキルを活用できる仕事もたくさんあると思っている。
願わくば
「お父さん、もう勉強に飽きたから働くよ」
というまでは、進学させてやりたい

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