長い経験をお持ちなので大丈夫ですよ

新しい環境で仕事をするというのは、いつも、うまくやっていけるかどうか不安だ。
同じプログラマーと言っても、環境によって組織によってチームによって、求められている技術スキルも違うし、言われた仕様をコード落とすだけの作業を求められ変にごちゃごちゃ言わない人が重宝がられる現場もあれば、それ以上のものを求められる現場もある。
そもそも僕くらい Excel 使えない人間は、使えない現場では全く使えないし。

それなのに、
「やー、お役に立てるかどうか不安なんですよねー」
と言うと、
「nakagami さんくらい経験がれば大丈夫ですよ」
と言われ、さらに不安になる。
（あんた、僕と仕事したことないし、ろくに話もしたこと無いから、僕がどういう経験してるかなんて知らんやろー）
単に歳をとっていて社会人/プログラマーの期間が長いことを「経験」といわれちゃうのは抵抗がある。経験年数だけでは役に立つかどうかの参考にはならないことを「経験上」知っているから。

仕事をして行く中で、間接的には無駄になるものはなにもないと言う意味では亀の甲より年の功という言葉を全否定するわけではないが、３年以上前のプログラミング仕事で得た経験なんて、今では、ほとんどなんの役にも立たない。もし、僕が経験の少ない人と違うアドバンテージを持っているとしたら、それは
「過去にやって来たことなんて、新しい環境で役に立たない」
ということを知っているということくらいか。

30歳を超えたくらいの人で、内容の話をしないで
「まー、俺ぐらいの経験があれば・・・」
と経験の長さ（期間）だけを自慢を始めるひとがいて驚く。
若い人にはわからないのをいいことに、今は役に立たない昔話で自慢してる。
（僕、きみが中学生の頃から仕事してるんだけど・・・）
＃期間でなく「昔こんな経験しました」っていう内容を話してくれる人は、だいたいできる人。