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buhii のこと [日記]

「こんどから筑波の学生が週に何日か来るんだって」という話を聞いたのは去年の今頃だったように思うが、正確にいつ頃だったか覚えてない。

何でも、職業プログラミングの世界で修行したいというような話で、最初は週に何日か、春休みになったら毎日筑波から通いたいとのことだった。
(そして、新しい年度になったら、また週に数日アルバイトに来るという)
最初に聞いた時には、失礼ながら「筑波の情報系の学生といえば、頭がいいんだろうとは思うがプログラミング経験のべ時間は桁違いに少ないだろうし、仕事としては役には立たないだろうなぁ。」と思った。そして、泥臭い現場のプログラミングが勉強になるとは思えなかった。

アルバイトに来るようになって色々話を聞くと、その彼が、未踏ユースの天才で、AC 入試組で、小学校4年生のときからプログラミングを始めて5年生の時には、お母さんに Visural Basic をアンインストールされちゃう程プログラミングに熱中していたベテランということがわかった。AC 入試の論文をちらっと見せてもらったことがあるが、あれでは受験勉強して入ったほうが楽だ。

結局1年間休学して働いてくれて、会社として重要な成果をいくつも残してくれた。僕はあんな人柄のよく謙虚な天才と机を並べて仕事ができたのが非常に楽しかった。この一年で、「天才とは、与えなくても勝手に吸収して学んで成長して行くものだ」ということを感じることができた。
鎌谷君には、自分の親ほどの年齢の人間が職業プログラマーとしてまがりなりにもやって行っている、ということを知ってもらって、多少なりとも良い影響が与えられたのであれば幸いだ。

最終的には MIT ライセンスで公にできる成果を残せて(一年の休学と引き換えに)働いてもらった価値が多少はあったのではないかと思っている。
http://buhii.github.com/tomato/
今回、復学して勉強に集中したいということで、会社は辞めることになった。それは僕の労働環境的には非常に残念で寂しいことではあるのだけれども、鎌谷君は、これを糧に今後いろんな業績をあげて行くんだと思う。
その時には「ほら、この人。僕の友達!」と子供達に自慢しようと思っている。
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