期待されないプロジェクト

ソフトウェア開発においては、期待されないプロジェクトが好きだ。
期待されるプロジェクトとは、大人数が参加して大金のかかるプロジェクトだ。
期待されないプロジェクトは、少人数しか関係してなくてお金のかからないプロジェクトだ。
期待されないプロジェクトは、失敗しても怒られない。
かといって、成功したら褒められることに代わりはない。
ベル研究所の夏の研究休暇とその後のバークレイでのサバティカル休暇の成果を見よ。

それでいて、人数に比例して成功確率が増すわけでも何でもない。
むしろ、人数が少ない方が成功確率は増す。
問題は、人月でお金をもらってる会社が儲からない点、それだけ。

僕が会社に入って、３ヶ月目くらいから３年くらいやったプロジェクトは、自社１人プロジェクトのまさに期待されないプロジェクトだった。先方は、営業兼受け入れ担当一人。
お客さんから見ても、まずまずの成功で僕も、先方の担当者も良い経験をさせてもらった。
今、自分があるのもその期待されなかったプロジェクトのおかげだ。

今思ったのだが、成功するためには、期待されないことが必要なのかも知れない。
自分が期待されず少人数で始めることができたプロジェクトでは（どうか見つかりませんように・・・）と祈ってる。