Windowsプログラミングの極意 [読書]
読了
内容は、 Windows の API やら パラメータのフラグや、挙動がなんでそんなことになってるかについて歴史的な事情を書いたエッセイ風の読み物。
原書のタイトルの「The OLD NEW THING」ならなんとなく内容を反映してると思うけど、 訳書のタイトルは内容とかけ離れていてあまりにひどい。
プログラミングの極意とはなんら関係ない。むしろ Windows のプログラミングにある程度精通してないとその面白さがわからない。
前提としているレベルが高いのでそういう意味でちょっと難しい本。
正直、僕もわからないことがいっぱい。ただ、全体の雰囲気はわかった。
Microsoft がいい加減なソフトやハッキングまがいのテクニックを使ったプログラムにどれだけ苦慮しているか、とか過去のソフトウェアが動くようにいかに苦心しているかがよくわかる。
誰かが、「この本は GNU 賛歌の本だ」と書いてたけど、確かに Linux に限らず、BSD にしろ元になるシステムコールや C ライブラリを何度となく再実装しなおして、古いバージョンのアプリケーションは「コンパイルし直して」って言って済むので、 Microsoft って大変だなぁ(偉いなぁ)って思う。
64bit Windows は WPARAM と LPARAM が 64bit になってるの? 32bit Windows と 64 bit Windows でちゃんと動くプログラムを C/C++ で書くのは至難の技だね。
.NET Framework で何とかしようという気持ちが良くわかる。
Windows の下位互換性が今まではメリットになってきたけど、そろそろ大きな足かせになるんでないの・・・と思う今日この頃。
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