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職業選択の自由ぅラララ♪ [日記]

僕がなぜ獣医の大学を出てプログラマーをやっているか書いたことがなかったと思うので書いておく。

そもそも大学入学時に、これになりたい!という目標があったわけではなく、なんとなく東京(実際は神奈川)に出てみたくて、いくつか受けたうちの、一番(偏差値的に)ましなところ、という理由で大学に入った。
入学したら次はなんとなく就職について考えないといけないわけだけれども勉強している内容からして
・牛飼いを継ぐ
・小動物臨床(つまるところペット病院)
のどっちかなんかなぁ、と漠然と考えていた(かみさんに会う前は)。

1年後輩だったかみさんとは大学の研究室に入ったときに知り合った。
(ので、僕が4年の後半か5年の頃だったと思う)
僕の就職活動シーズンには、なんとなくこの人と結婚するんかなぁ・・・と考えるようになっていて、(僕だって自信ないんだから)都会っ子のかみさんと牛飼いは無理として、
「もし僕がペット病院を開業するとなったら、朝から晩まで顔つき合わせることになるなぁ。それは、いくらこれから結婚しようかという人でも辛かろう。僕には、とても耐えられそうにない。」
ということで、小動物臨床も避けて、パソコンおたくだったので中小のソフトハウスに入った。

(理由は何であれ)結果として、プログラマーになれたのはかみさんのおかげである。感謝感謝。
学生の頃は、職業だからそれなりには頑張るんじゃないかと漠然と思っていたけど、実際に経営のうまく行っている動物病院だけじゃないご時世で、それほどの情熱もない僕が成功していたとは思えない。
いまどきは、歯医者ですらワーキングプアらしい。いわんや動物病院をや。
http://www.j-cast.com/2007/07/22009512.html
今、小動物臨床で開業を目指して、普通の(一流じゃない)サラリーマンより上にいける確率は五分五分じゃないかと思う。
プログラマーの自分はと言うと自腹で本を買ったりキーボード買ったりしてるけど、いやいややってるわけでなくそれなりに楽しい、性分に合ってる。

ずっと、この職業選択の経緯については黙っていて(別に、隠してたわけじゃなかったんだけど) 昨年くらいにぼそっと、「あなたと結婚するんかなぁと思わなかったら小動物臨床してた」って言ったら、非常に悔しがっていた。かみさんにしてみたら、亭主が院長しててたまに自分の気の向いた患畜を診るってのが気楽でいい。

それにしても、6年で獣医学科は卒業できそうだし、あとは獣医の免許を取るって時に「獣医しません。実家にも帰りません。ソフトウェアの名もなき中小企業に入ります」と言って、何も言わなかった父には感謝してる・・・というか驚いた。正直、少しは何か言われるかと思った。その1年後くらいに結婚しますって話をした時には、少しは理解してくれたかもしれないけど。
かみさんが6年、僕が社会人1年生の時に「獣医学科卒業しました。プログラマーでーす。」と言って、かみさんの両親に会いに行ったときは相手はどう思っただろう。そのときのことは、いまだに聞いてない。

僕が大学生の頃に、ひと頃、父が実家近くで動物病院用の土地を探しまわったことがあった。
話は聞いていたが、あと少しで買うっていうところまで来てたようで、しかも話し好きの父はことある毎に「息子が動物病院をするのに良い土地を探してる」と言っていたらしく、ずっと後まで遠縁の親戚の人に「動物病院を開業するために獣医をやっているのかと思った」とよく言われたのも懐かしい思い出だ。

ちなみに、僕の周りの席のひとにこの話をしたら
「動物が死んでいくのに耐えられなくて、とかじゃなかったんですかぁ」と
言ってくれた。そんなデリケートな理由じゃありません。
もっと、打算に満ち満ちたこんな理由なんです。


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Matunewly

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