ワーキングプア

以前 NHK で「フリーター漂流」という番組をやってて、それは見た。
私が、バブル入社の余韻の残る頃に就職した世代であることもあって、実に衝撃的な内容だった。
最近、本屋で書籍化されていたのを見たので、それなりに反響があったんだろう。

今回「ワーキングプア」という NHK の番宣を見て、「見たい・・・けど、見たくないような」
となんとなく避けていたが、結局サマリされた内容があがってたりして読んでしまった。
http://www1.odn.ne.jp/kamiya-ta/workingpoor.html
農家の長男としては、地方の農家が生活していけない状態になっているのが何よりつらい。

ここまでは、私もなんとか無難にやってこれたと思っているが、こういう話を見聞きすると明日は我が身と思ってしまう。今、ワーキングプアでない人も安心して暮らせるためには、みんなが何とかしないといけないとは思うけど、かといって生活保護乱発とも違うと思う。
底辺になっている人たちの時間単価が安すぎるだけなんだと思うけど、国際競争力も考えると、単純に最低賃金を上げるだけでいいのか？という気もするし、現在のところはっきりとした解答は見つからない。
最近「再挑戦できる社会に」という言葉をよく聞くが、ことはもっと深刻で、挑戦すら出来ないほどの格差が出来ようとしている。そんな中では、底辺の人は再挑戦できる社会は何の意味もないんじゃないか？

牛飼いだった、うちの両親はことあるごとに「うちは中流」と言っていた。
かみさんのお父さんは、会社で役員までなったけど、おそらく「うちは中流」と思っていただろう。
＃上流と思ってたら、娘を牛飼いの息子と結婚させるわけない

生まれも育ちも違う私とかみさんが共に中流として育てられ、同じ大学に進学できた。
そういう良い意味での社会主義がなんとか取り戻せないもんかと思っている。
社会主義の国の人も、日本は「社会主義の理想に最も近い国」といってるし
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000028072006