SSブログ

バブルとニートと日大生 [日記]

僕が就職活動をするとき、(もっと正確には僕の高校の同級生が大学を卒業する時=私の卒業の2年前)はバブルのピークで、やれうなぎをご馳走になっただの、内定断ったらコーヒーかけられただの、10月1日には拘束されて清里でテニスをしたり、とかそれはそれは華やかだった。

で、僕より少し若い年代から今までの若者は「働く気力のない無業者=ニート」という人たちが問題になっているらしい。
確かに、日本の仕組みで新卒で就職しなかった人がそれを取り返すのはすごく大変で、それが大きな社会問題であることは認める。なんとか、30過ぎて働いた経験のない人を社会参加できるようにしてあげないと、日本のみんなが不幸になると思う。
だけど、それを若者のやる気のなさのせいにするのには同意できない。
バブルのころの僕たちに比べて、数年でそんなに若者のやる気がなくなるとは思えないからだ。

僕が就職したころに、どんな仕事につけばよいか良くイメージできてなかった人たち(=今であればニートと呼ばれていたであろう人たち)は、とにかく「証券・銀行・ソニー(男)・JTB(女)」を目指してて、僕のいた学部では「製薬(MR)」の人も多かった。
#あれ、そういえば今人気急下降の JAL も人気だったような気がする。
#つくづく学生の就職人気ランキングなんてあてにならんもんだなぁ。

ある時代にはニートになってしまう人たちが、あるときは(たまたまの景気の浮沈だけで)一流企業に入れちゃう。なんて不公平なことだろうと思うが、それが真実。
ただ、一流企業に入れればいいかというと、そういうわけでもなく、バブル入社組は、その後、先輩からも後輩からも「使えないやつ」とレッテルを貼られ白い目で見られる傾向があるらしい(あんたらが入ってくれって言ったから入ったのに・・・)し、常にリストラの対象となってきた。
自分が、途中で転職しといてなんだが、高校の同級生は無事、仕事を続けられているだろうか。

この「バブル」→「不況」→「ニートの増殖」の波の中で一番の浮沈を味わったのは、石を投げれば当たるというわが同窓の日大生だったと思う。
バブルの頃には、それ以前にはとても入れなかった一流企業に入れた人たちが、不況時にはがんばっても、中小企業ですら就職できなくなる。
本来、入れないような一流企業に入れたのを好機と捕らえるか不運と捕らえるかは、ひとそれぞれだろうが、大学の友達には好機となったんならいいなぁと思う。

そしてまた、時代は好景気を迎えつつあり、いきなり人手不足だと言いはじめた証券・銀行では新卒を増やすらしい。時代は繰り返すのか?


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント