SSブログ

複雑になってしまった世界で勉強するのって難しい。 [サーバー・ネットワーク管理]

コンピューターとか、ネットワークのバックグラウンドのないまま、企業の情報システム部門に
配属されてしまったひとが、ベンダーと会話するために最低限理解しておきたいことについて、
私の周りで、勉強会のようなことをしている。
範囲としては、だいたい↓程度のことを、Q&A形式を交え、懇切丁寧にやっているのだが・・・
http://www005.upp.so-net.ne.jp/nakagami/Another/NetworkIntro.html
もう2回ほどやっているのだが、大雑把にいって↑の半分程度しか進んでいない。
(ある程度わからないところがあっても次を説明するのに差し支えない範囲で飛ばしながら)
残りをやるにしても、時間を空けながらあと3回はやらないと、最低限のところまではたどりつけない
だろう。
(最低限のところまで行ってようやく、自分のわからないところを質問できる程度。現在は、どこがわからないかがわからないような状態)

私が、最初に勉強したころは Ethernet は、10base2 で接続されていたし、思えば
イエローケーブルも部屋の片隅に転がっていたのを見たことがある。
ホストとルーターと接続線の論理的なものと実物が1対1で対応していた時代だ。
#そういえば、日本最初の ISP である IIJ が FreeBSD の 1FD PC を
#「ルーターでーす」といって持ってきた、という話を UNIX Magazine で読んだ頃。

ところが、今、いきなり現実の世界に放り込まれると、L3スイッチがどうとか、
コアスイッチとか、ディストリビューションスイッチがどうとか、
ベンダーのプロモーションキーワードや、製品用語に紛れて、ことの本質が見えなくなっている。
一番最初に、L3 スイッチを見せられたあとで、私の説明で
「L3 スイッチは、バブとルーターをギューっと1つの装置にまとめて、どことどこのポートが同じ
サブネットになるかを設定可能にしたもの」と言っても、わかりにくいのは当然だろう。

ネットワーク機器というと、素朴な「ホスト」と「ルーター」という構成要素でなくて、
L2スイッチだったり L3 スイッチだったりしながら、それ自体も IP アドレスを持っていて、
SNMP をしゃべる、Webインターフェースを持っている(=サーバですらある)というんだから、
そりゃ、理解しようと思ったら何がなんだかわからないに違いない。

いったん、複雑化してしまった現実を分解して論理的な単位で考えていかないといけない。
大事なことと、瑣末なことがわかりづらくなっている。
#人間って、ばらばらにするよりも、積み上げていくほうが理解しやすいもんだな。
それって、ネットワークだけじゃなくて、ソフトウェアの世界や他のいろんな世界でもおんなじで、
これからの人って大変だなぁ。

L3 スイッチって、経路情報と一緒に ARP テーブルも持ってるのね。そりゃ「スイッチ」と言いたくなるのもわかる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A43%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81
でも、「L3 スイッチって、実際の使い方からみればポートのいっぱい付いた速いルーターのこと」と、
いささか乱暴ではあるものの、事の本質を突いた説明がしてあるようなネットワーク教科書が欲しい。

自分がプログラマーだからかもしれないが、例えば、L2スイッチとリピーターハブが「どう違うのか」を
解説している文章はあるが、プログラム(コンピューター)から見たら「同じ」であることにポイントを
置いている解説が少ないと思う。


nice!(1)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 1

コメント 1

へー八郎

こんちわ。
よく分かります、そのお気持ち・・・(笑)
by へー八郎 (2005-07-02 17:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

Facebook コメント

トラックバック 0