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プロならやっていることの難しさでなく便利さを自慢すべき [日記]

梅田さんのコラムを見て、とりとめもなく思ったこといろいろについて書いてみる。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20050622/p2

プログラマーという仕事をしていると、世の中には、あたまの良い人がたくさんいるなぁ」と
感心することしきりで、そういう人たち(会ったこともない人たちが多数)からの刺激をうけつつ
「でも、俺だって・・・」とがんばっているつもり。
学歴や社会的な地位に関係なく、頭の良い人というのを評価できるというのは、楽しいことで、
プログラマーをしていて本当に良かったと思う。

ところで、私が仕事を始めた頃、
CAD の図面(ベクター図形)から CAM の加工機に送るプログラム(Gコードという)を作成する
仕事を何年かやっていた。
そのときは、ベクター図形から少しずつオフセットを付けた図形を作って、それをつなげたGコードを
出力するプログラム(つまり、元の図形の形に削り込むGコードを出力する)を長いこと作っていた。
sin() やら cos() やらを駆使して、私の能力の限界の
難しさのロジックで、なかなかうまくできたので、内心「どうだ。すげーだろー。(超訳)」と
思っていたが、実のところ、エンドユーザーには、ちょこちょこっと作った
「穴図形から単純に(計算しないでそのまま)座標データをテキストに出力するような超簡単な機能」
が、とっても便利で受けていた。ユーザーの評価としては、すげーだーろー機能よりも高かった。

このことは、私には結構ショックで、プログラミングのロジックの難しさは、あまり普通の人は
評価してくれない、ということを学んだ。

今は、ユーザーの声を聞いて、こちらから仕様を提示できる仕事をしているので
1.高度な技術を使っていて、ちょっと便利な機能
2.簡単なつくりで、とっても便利な機能
の選択肢がある場合、迷わず 2. を選ぶようにしている。

じゃあ、勉強は必要ないかというと、プロとして知っておかなくてはいけないことは、どんどん増えて
行っているように思うし、プロなら、難しい処理もできるよーっていうのは、当然のことのように思う。
ただ、それをセールスポイントとしては使えない、ということ。
梅田さんの意見となんとなく接点があるような、ないような・・・


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moku_moku_

はじめまして
そうですね、評価されるのは便利さかなと思います。
難しいことやりすぎてて、わけのわからないものは、
いつしか消えていく、もしくは維持管理がいやになる
ものです。
(以前、そういうプログラムを見た、またその引継ぎをしたことが
ある、はっきりいってえらい迷惑しました・・・。)

私見ですが、そこに気が付かないんだけど、あるとき
それがなくなったらというものがイメージできないもの
が一番すごいのかなと思ったりもします。
by moku_moku_ (2005-06-24 20:17) 

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