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いかに頑張らずに働けるかは死活問題である [日記]

今の日本で、本当にヤバいなと思うのは、相変わらず長時間労働であることだ。
僕も、以前は午後10時に
「(僭越ながら、自宅が遠いので)お先に失礼します」
といって一番最初に帰るような現場にいたことがある。
それはコの業界においては普通のことであるし、そういう話をすると必ず、
「いやいや、俺のほうがもっと長時間働いている」
と残業自慢になってしまう。いやいや、そうでなくって・・・
僕は、外注の人間として客先に行っていたが、その時のプロマネの人は毎日2時3時まで会社に残って、毎日タクシー帰りで、残業代もタクシー代も青天井で出ていたようだが、席のパーティションには幼稚園の年齢のお子さんの写真が飾ってあって、(おいおいこれじゃあ家庭が壊れちゃうよ)と思った覚えがある。
もう15年近くも前の話で、そうするとあの人は50歳をちょっと超えたくらいで、お子さんは大学生くらいだと思うのだがどうしているだろう。

若い頃、課長によく
「効率よく作業をして残業をしないように」
ということを言われていた。
その時の効率よくというのは
「一心不乱に業務時間中は集中して、それでも間に合わなければサービス残業をしろ」
というような意味だった。
でも、もともとが業務時間中に終るような仕事量で無かったように思う。
「やるべきこと」が多すぎるのだ。

今は、お客さんとも社内でも信頼関係を持って仕事ができていて
「何が必要か?」
を真剣に考えて、必要ないことはできるだけやらないように、できるだけ頑張らないようにすることができていて、おかげで成果をあげつつ、ほぼ定時で帰ることができている。これが無自覚に
- 月報を書く 
- 週報を書く
- 全員集めて、ただ聞いてるだけの進捗会議を毎週開く
- 誰も読まないドキュメントを書く
- ドキュメントを紙に印刷して穴をあけてキングファイルに閉じる(←計画されてないが時間をくう)
- 関係者の押印をしてメディアに焼いて納品日を調整して退去して納品に向かう
などしていたら、同じものを作ったとしても残業の連続であろう。

最近疲れやすくて、8時間きっちり働くとヘトヘトである。
近い将来、6時間しか働けなくなるだろう。
しかし、幸いなことに少子高齢化の時代には、この年寄りの力も借りないといけないこともあるだろう。
(年金で悠々自適の生活はできなさそうだから、そうなるといいな)
子育て中のお母さんであれば、
「1日4時間しか働けません。毎日は出勤できません」
ということもあるだろうが、そういう人の力も借りないと日本が回って行かなくなると思う。

そのとき、いかに頑張らずにできるか、やらなくていいことはなにか、を真剣に考える労働環境ができるかどうかっていうのは、それぞれの個人にとっても、会社にとっても日本という国にとっても死活問題だと思う。
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