Yahoo! BB の頃と比べても情報の伝達速度が高速化してる

Yahoo! BB はもちろん今でもあるけど、ここで言っている Yahoo! BB の頃というのは Yahoo! BB が驚異的な低価格と通信事業者とは思えないような信頼性のなさ、いいかげんさで急速にシェアを伸ばした開業直後のこと
http://www.geocities.co.jp/MotorCity-Pit/2699/

悪い評判が広まらないうちに、超高速でシェアを獲得して囲い込んじゃえば勝ちっていうのがほんの数年前まで成功したのに、今回、携帯電話で同じようなことをやろうとしたが、マーケティング的にうまくいったのは結局、最初の週末の初日（土曜日）だけ。
（それも、その日は途中でシステムが止まってしまったので営業的には失敗）
あとは、あのキャンペーンさえやらなければ・・・と思えるような逆効果の状態。
もちろん、「Yahoo! BB の時と同じその場しのぎの口からでまかせマーケティングだなぁ」という、学習効果もあるんだろうが、インターネットとかブログとかソーシャルブックマークとかがなければ、（つまり、Yahoo! BB が ADSL を普及させなければ）ソフトバンクモバイルは数ヶ月はシェアを伸ばせたんじゃなかろうか。

現在では、
・広告で￥０と言っているのはかなり無理がある
・いろいろと制限があって安くない
・ゴールドプランの長期の縛りは危険
というのが急速に知れ渡ってる。以前なら、社会一般に知れ渡るのに１年くらいかかったんじゃないかと思うけど、￥０キャンペーンをはじめて、まだ２週間ですがな。

現在では、悪いうわさは超高速に周知されるので、これまでは「悪いうわさが知れ渡るまでにお金儲けしちゃえ！（もしくは、お客を囲い込んじゃえばこっちのもの！）」という作戦がある程度使えたのに、今ではそういう悪いうわさは命取りってことか？
最初聞いたときは、「CSR」なんてものは、財務的にゆとりのある高貴な会社の道楽の話かと思っていたが、激しい競争を勝ち抜くために切実に必要なものなのかも知れない、と思った今日この頃。

そういえば、１ヶ月前にも同じようなこと書いたなぁ・・・
「ドッグイヤーが加速しているような気がする」
http://blog.so-net.ne.jp/nakagami/2006-10-15

とにかく、まだ決着がついたわけではないので、ソフトバンクモバイルが Yahoo! BB のようにうまくいくのか、それとももくろみ崩れてしまうのか、固唾を飲んで見守っているところ。