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BSE では、なかなか死ねない [畜産とか獣医学とか]

世間一般の人も、決して信じてるわけじゃなくて、だいたい
http://d.hatena.ne.jp/ayokoyama/20051215#p2
みたいな感想をもっているんだろう。

で、こんなのを発見。
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=338790&log=20051230
確かに、アメリカの圧力で輸入再開したって・・・っていう感じは否めないし、
まず輸入再開ありきだったっていう感じもした。
農林水産省だか、厚生省だかのお役人が、北米からの牛肉の輸入禁止なんて、親米路線の日本では、ありえないような厳密な安全対策をとってがんばっていたが、いろんなところからの圧力でもはや限界だったんでしょうなぁ。

でも、「プリオン専門調査会」の先生方(大学の先生で獣医の人が多い)も、実に気の毒で、
「アメリカの業者がちゃんと検査したら」とか、「20ヶ月未満の牛が発症する可能性は?」とか、いろいろ条件をつけた問いに、Yes/No を答えなくちゃいけなかったみたい。
アメリカの牛がちゃんと検査されて安全だとは、調査会の先生方も思ってないでしょう。

ただ、じゃその肉でどれだけクロイツフェルト・ヤコブ病になるか?って考えたら、
交通事故対策(飲酒運転の罰金をさらに10倍にするとか、飲酒運転で即免許取り消しで2度と取れないとか)とか、エイズ対策(18才以上は全員検査しろ)とかにお金を使ったほうが良い。
そのほうが、もっと多くの人の命を守ることが出来る。

少なくとも、私の知っているひとでクロイツフェルト・ヤコブ病で死んだ人はいない。
#交通事故で死んだひとはいるけど
たぶん、目の前にあったら私は気にせず吉野家の牛丼を食べるだろう。

ただ、牛肉輸入に関して、今のままでいいとは思わない。輸入禁止よりも大事なことは、
「口にする牛肉がどこ産であるか明確に分かるようにする」
ということ(スーパーはもとより、ファミレスで出るものから、缶詰の牛肉エキスまで)で、
それをふまえて、食べたくない人は食べないように出来るようにしなくちゃ。
ボイコットする人が多ければ、アメリカの生産者団体だってもっとまじめにやるだろう

日本人のまじめな性格のせいか、輸入される牛肉が安全かどうか?がとてつもなく大事で、安全と決めたらもう大丈夫となってしまうが、XXX産の牛だということをはっきりさせ、判断は個々人に任せるというポイントで考えて欲しい。
私が思うに、十分な情報を与えれば消費者は適切に判断するだろう。
マンションの強度偽装なんかも、十分な(正しい)情報が与えられなかったところが問題で、決して消費者が判断を誤っていたわけではない。
今は、「消費者にはわからんだろうから、われわれ偉い人が考えてあげよう。消費者は考えなくてもいいよ」ということになっている。

追記
上のきっこの日記で、茨城で鳥インフルエンザの抗体が検出された話が出てるが、
(それを、ウィルスが検出されたと書かれちゃうのは困りもんだが)
こんな↓ことで、人の健康上問題ないであろうことは、一言添えておきたい。
http://blog.so-net.ne.jp/nakagami/2005-12-19


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鳥インフルエンザの防疫 [畜産とか獣医学とか]

愛鶏園が検体を偽装していて、かつ抗体陽性のものが発見されたというニュース
http://www.sankei.co.jp/news/051218/sha064.htm
愛鶏園に限らず、茨城を中心としたそこらじゅうの養鶏場で鳥インフルエンザ陽性の
ニワトリが出ている。

今、ここで書くのは躊躇したが、以前から気になっていたことなので書くことにする。
まず、ここで書くのを躊躇した理由を先にカミングアウトしておこう。
・私の親は牛飼いだったので、畜産農家の肩を持ってしまう
・愛鶏園に、大学時代の友人が居る
なので、以下は消費者側ではなく生産者側としてのバイアスがかかっているのでよろしく。
(ただ、大学卒業以来、愛鶏園の中の人はもちろん畜産業界の人とはまったく縁がないので、私が特別な情報を持っているとかいうことはない。)

以上をふまえて・・・
日本では、ニワトリに鳥インフルエンザのワクチンを使ってはいけないことになっている
理由はこちら↓
http://niah.naro.affrc.go.jp/disease/poultry/infl_vaccine.html

一方で、茨城を中心に、密輸したワクチンを接種しているらしい。
・・・といっても、私がインサイダーな情報を持っているわけではなく、
日本養鶏協会からもお知らせが出ている。
http://www.jpa.or.jp/news/item/2005/09/05/

鳥インフルエンザに感染した場合はもちろんのこと、この密輸ワクチンを接種した場合も
抗体価はプラスになる。
鳥インフルエンザワクチンを使ったニワトリ自体は、肉も卵も食べても全然問題ないが、
ワクチンを接種してしまった人たちは、ワクチンを打つこと自体が違法なので
「ワクチンを接種して抗体価が上っただけで、食べても大丈夫ですよ」とは言えない(のか?)。
#繰り返すが、愛鶏園がどうだったのかは知らない
検査する側(県)も、「抗体陽性=感染」とは考えてないので、陽性のニワトリが見つかったこと自体は、大騒ぎしてない。なんか変な感じである。

予防のために自ら打ったワクチンのせいで処分しなくちゃいけなくなるんじゃ意味ないので、
これから危険を冒して予防接種する業者はなくなるだろう。
しかし、無防備な状態で感染するとなると被害は甚大になると思う。

#農林水産省は、そのほうがトータルで被害を小さく出来ると考えているわけだが
日本で鳥インフルエンザで亡くなった人は居ないが、鳥インフルエンザで自殺した人が
2人(浅田農産会長夫妻)いることをみんなもっと考えて欲しい。

牛疫や口蹄疫のように港や空港で防疫できるのなら分かるが、感染地域から渡り鳥が
飛んできて、一旦国内で感染したら野鳥が媒介する可能性のある鳥インフルエンザで、
今のやり方がいいとは、私には思えない。

患畜を1羽たりとも入れないという戦略が、鳥インフルエンザでうまく行くのか?
日本で、鳥にも人にもこのインフルエンザが流行してしまったときには、無防備ってことっすよ。

一刻も早く、鳥インフルエンザのワクチンを解禁すべき、というのが私の意見。


動物の死に対面する数 [畜産とか獣医学とか]

獣医学科に入学してくる人たちは、やっぱり動物好きという人たちが多い。
しかし、卒業するまでには普通の人ではありえないほど大量の動物の死に直面することになる。
「動物病院にやってくる患畜を救えなかった」などというところに行く前に、使われる実験動物の数が多い。
自ら殺めたマウスは数しれないし、大きいところでは、小動物(犬)と大動物(牛馬)の解剖実習がある。

仕事で、小動物や大動物の臨床をしている獣医師の人たちは、日々「いらなくなった動物たちの処分」に直面しているだろう。獣医の仕事は、動物の死の上に成り立っているともいえる。

というわけで、動物の死に耐えられなさそうな人は獣医を目指すのはやめたほうがよい。
(けっこう慣れるから、あまり気にする必要はないと思うが)

思えば、私の父親は牛飼いで、「動物が好きだから」牛飼いをしていたそうだが、
まぁ、言ってみれば牛の死の上に生活が成り立っているようなもので、
子供の頃には矛盾を感じていたが、大人になってみるとそういう割り切りは理解できる。

思えば、プログラマーの仕事だって、プログラミングに楽しみを感じるような人たちにしてみれば、
つまらない仕事ばかりで、仕事全般がそんなものだ。

・・・かといって、動物嫌いの人に獣医になって欲しくない。
そうそう、プログラミングの嫌いな人はプログラマーになって欲しくない(迷惑なので)と思う。


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紀宮様の大学での噂 [畜産とか獣医学とか]

大学生のときに(計算上2年の時になるのか?)「紀宮様が獣医学科に来る(入学する)」
といううわさが出たことがある。
うわさ話が最も回ってこないはずの私が、幾度となく聞いたので相当蔓延していたんだと思う。
学生同士では
「皇居から車で藤沢まで来るのか?渋滞で大変だぞ」
「まさか小田急線で?」
「犬や牛の解剖もするのか?」
「研究室での泊まりの実験は?」
「いや、紀宮様なら研究室に入んなくてもいいんだろう・・・」
などと、たわいもない話をしていた。
根も葉もないうわさだと思ったが、後に紀宮様が山科鳥類研究所に就職されたと聞いて、
ひょっとして、希望ぐらいは出されたのか???と思った。

ちなみに、学生時代は日本中に野鳥を見に行っていた(バードウォッチングですな)うちのかみさんは、紀宮様が山科鳥類研究所に就職されたと聞いて「ずるい」といっていた(笑)

普通の人になったら、あのうわさが根も葉もないうわさだったのかどうか、ご本人にこっそり教えてもらいたいと思っている。


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