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富士通のパソコン事業がレノボに売却されるとのことで思い出したこと [日記]

中学だったか高校だったかの頃に、親に長いこと懇願して、富士通の FM-7 というのを買ってもらった。

兄弟共用ということだったのだが、僕は高校生になって部活やら受験やらで忙しくてあまり使ってなく、大学で親元を離れているうちに、いつの間にか弟に売り払われていた。

しかしまあ、僕が職業プログラマーになるにあたって大きな影響を与えたことは
間違いない。
他が Z80 だったのに、 FM-7(その前の FM-8も)は 6809 を2つも積んでいたし、グラフィックスサブシステムに直接データを送るのに公式には公開されてない YAMAUCHI コマンドを送るようになっていた。

FM-7/8 以外に製品なんて知らない中学生には、他の製品は知らないが富士通は技術力のあるかっこいい会社だった。

大学、就職の頃は株価も高く理系大学生の就職ランキングでかなり上のほうだった。
(そういえば、富士通といえば D-RAM も作ってたな)

大学を卒業して 30歳になるよりも前に、富士通のパソコン事業でニュースがあった。

今まで自社で設計していたけど、コスト的にきついので、これからは台湾からマザーボードを買ってきて組み立てる。ついては、パソコン事業は、回路設計じゃなくて、部品の試験をするのが主な仕事になる。
・・・というような内容だった。
要するに落下試験とか、CPU の性能にあった結果が出るかベンチマークを取るみたいな仕事を、FM-7/FM-8/FM Towns を作ったような人たちがするわけだ。

人件費が高いから自社設計は無理とかあるんだろうが、だからと言ってその業態転換は貴重な人材の無駄遣いだ、と思った。
なんとか人材の有効活用する手はないもんだろうか。
もう30年も、業界をあげてこういう人材の無駄遣いをしている。
一つには、雇用は守らないといけないという日本の習慣があると思う。
解雇はできない(そして再就職は難しい)けど、事業部を売り払うことはできるってのもなんか変な話だ。

僕が新卒だった頃に富士通に入った人たちは、今何してるんだろうか
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