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ようやくペーパーレスの可能性が [日記]

金融系のシステム開発のお仕事は、本当に紙が多い。
業務の中で、紙でやりとりしないといけないという発想だからなのか、システム開発でも、すべて紙に出す必要がある。

詳細設計書やテスト結果もキングファイルに綴じて、納品物がキャビネいっぱいになる。
「仕様は?」
と聞くと、
「ここにあります」
とキャビネを指差す。
検索もできないんだから、読めねえ・・・って、考えればわかりそうなもんだけど納品された側はシステムもプログラムもよくわからないのでこんなもんかと思っているようだ。
誰にも読まれないで、それこそ量り売りみたいに量が多いのがありがたがられるので、そういう紙に書かれた文章はかなり杜撰で、やっぱり読めたもんじゃない。

ああいう(読みもしない紙のドキュメントを納品する)悪習は変えようないのかな、と思っていた。

ところが、自分が転職してわかったが、業界が違うとそこらへんの考え方が一変する。
僕自身は、仕事で読む文章を印刷物で読むことはなくなった。
会議に資料を必要人数分用意する必要もなくなったし、納品物のドキュメントを印刷して、ページ番号の振り方を間違えたり微妙にフォントを間違えたりして印刷し直すような仕事もしなくなった。
資料を配布するために会議をしているようなところもあって、(資料配布も兼ねた)会議とその会議に必要な資料や納品物の印刷にかかる労力だけ考えても随分と楽になった。
楽になったというのは、印刷している人たちに比べれば競争力があるってことだと思う。

昔、電車で日経を広げてたおじさんたちは実は今はスマートフォンやタブレットで読んでる。
紙で読む習慣が減っていけば、昔の職場も印刷の頻度は減っていくんじゃなかろうか。

ふと、15年も前、義父が役員をしていた時に、送られてきた電子メールを秘書の人に印刷してもらって読んでいた(義父自体は自分でパソコンを使うことはなかった)、という話を思い出した。
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