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たのしいプログラミング Pythonではじめよう! [読書]

たのしいプログラミング Pythonではじめよう!読了

子供のころ、「マイコンBasic マガジン」と N88 BASIC でプログラミングを学んだ。
電源を入れて、本に書いてあるプログラムコードを入力したら動作を確認できた。
ラジカセを繋いで save すれば保存できたし load すれば読み込めた。

今の若者はどうやって最初の一歩を学ぶのだろう。
パソコンの使い方から始めたら知るべきことが多すぎてなかなかプログラミングにたどり着けない。

この本は、Python かどうかは関係なく、一番最初に「プログラミングとは何か」を 21世紀に学ぶのにとても良い本だと思う。そういや、自分が中学生の頃にこんなの本で読んだなー(Basic で)と思った。

新たにプログラミングを学ぶ人が読むための本をずっと探していた。
「プログラミング言語○○」の入門書はいくつかあったが、「プログラミング」の入門書はなかった。
スクイークやスクラッチの本はあるけど、ああいうのはちょっと違う気がしてた。

小学校4年の頃に MacBook を息子に買い与えてみてから6年。
http://nakagami.blog.so-net.ne.jp/2009-04-10-1
普通に Web で検索とか便利なツールとしては使っているようだったがプログラミングはしてない。
僕が教えると、 vim の使い方とか Xcode のインストールとか始まってしまって、絶対おもしろくないから、特に親から何かを教えるということはしてなかった

ちょうど高校受験が終わった頃だったので、2/15 の発売日に買って、息子に与えた。
数日すると、 tkinter で四角形を描くあたりまで読み飛ばしながら、自分で五角形を描くようにしたものを見せてくれた。
最近聞いたら、読み飛ばしてたところを読み直してて全体の4割くらいしか読んでないようで
「そういえば、最近読んでないなー」
と言っていたので、飽きたようだ。それでもいい。とにかく、変数、関数、ライブラリ、条件文とループの組み合わせでプログラムが動いていて思ったようには動かないということは理解してくれただろう。
興味があれば、また、思い直して読み返してくれればいい。
興味がなければ、無理に勉強することはない。

驚いたのは、そういうのにはあまり興味がない娘も最初のほうを少し読んでいたことだ。
お父さんの職業でもあるので、どんなことをやっているのか少しは気になるのだろう。

この本の素晴らしいのは、教えることが絶妙で、前提条件がなくてもプログラミングとは何かということが伝わるように、テーマとか順番に凄く気を使っていること。

- Python だけをインストールしてできる範囲にしてインストールの説明を最小限にしている
- エディタとして IDLE を使いエディタの説明を最小限にしている
- 文中のプログラムコードがシンタックスハイライトされている
- ディレクトリの概念を知らなくてもできるようにパッケージやモジュールは作ってない(使うだけ)
- 変数、代入、データの型、ループ、条件分岐からオブジェクト指向プログラミングまでは教えてる
- ゲームプログラミングで入射角から反射角を計算するあたりまでやってるので数学はちょっと難しい

できるだけ、簡単に分かりやすくしているが、それでも小学生には難しいかな。
中学生にはちょうどいい。高校生でももの足りないということはなかろう。
大学の最初のプログラミングの講義に使うという話も聞いたが、内容的にはちゃんとしているので、それもいいと思う。

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