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わたしの美しい設計が壊れていく [プログラミング]

僕が、20代の若手プログラマーだった頃、プライドの高い女性課長の部下だった。
美しくないマリッサ・メイヤーみたいな人。
どういう案件だったのか、まったく覚えてないし、多分課長は僕とは別の仕事をしてたんだと思うけど、ある時
「わたしの美しい設計がこわれていく」
って、不満そうに言ってるのを聞いた。

その時、僕が(あなたの美しい設計は知らんがな)と思ったことを凄く覚えている。
おそらく、その頃には課長の完璧主義に辟易していたんだろう。
あたりまえのことだが、そんな本人のプライドほどには、ものごとはうまくいってなかった。

往々にして、完璧主義というか、よりよいプログラミングを目指す人というのは、最初に出た仕様で、重複を排除してキチキチのプログラムを書く。そして、お客さんがちょっとした追加の仕様を出すと不満そうにするし、「それは、仕様変更です」と一歩も引かない。そして、その変更を受け入れようとすると、大幅な変更になってしまう。

およそ、浮き世のプログラムなんて、使いたい人の都合でどんどん変わるし機能に直交性なんてなくて、後出しでいろんな機能が必要になる。 「ワンタッチボタン」「これだけボタン」なんて、その最たるものである。

少なくとも、場末の開発現場の業務アプリでは適度なコピペで、変更に対する余裕があったほうがよくて、使う人(お客さん)にとっては、「ガラス細工の鑑賞に耐えうる完璧な設計」なんて欲しくないのだ

・・・ってずっと思っている

それと、安易なコピペに境界はないのかも知れないので、悩ましいところだけど。
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