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今後の原発のこととか考えずにはいられない [日記]

地震や津波は本当に大変なことだったけれども、原発事故さえなければ、四十九日を終えたころから徐々に復興に向けて進んで行けたんじゃないかと思う。原発事故のおかげで、電力不足も含めて地震は「今」のことのままとどまっている。

難しいなぁ、と思うのはどれぐらいの放射線を受けたらどれぐらいダメなのか、どこまでなら許容できるのかという基準がはっきりせず、さらに放射線が目に見えないってことだ。
タバコをどれぐらい吸ったらどれぐらい早く死ぬかってことが昔からいろいろ言われつつ、長生きする人だっているのとどうように、こっからさきは危険でそれ以内は絶対大丈夫などという値がないので、やれ 20ミリシーベルトが基準だけど1ミリシーベルト以内になるようにがんばるとかなっちゃう。

誰も言わないけど、 20ミリシーベルトが 1ミリシーベルトになっちゃったら避難する人がすごく増えちゃって(状況によっては僕も避難することになっちゃうかも)現実的でないという事情はあるんだと思う。それでいて、20ミリシーベルトならどれくらい危険で 1ミリシーベルトならどれくらい安全なのか、とか、ぶっちゃけそんなの誰もわからないんだと思う。
そういうところ、専門家は実際どう思ってるか聞いてみたい。
しかしまあ、濃縮ウランが崩壊するときに発生する放射線の人体に与える影響を研究してる医学系の人ってあんまりいないだろうし、物理の人に聞いてもわからないだろうし、誰が専門家なんだろう。
20ミリシーベルトを基準にするかどうかについては
「健康に影響ないとは言えないけど、色々なことを考えて 20ミリシーベルトにします」
と政治生命を賭けて言ってくれる政治家がいれば、かなり話が早くなるのに。
(20ミリシーベルトに反対してる人達は、そこに住んでる人達はどうすりゃいいと考えてるんだろう)
そんなことも含めて、今回の件で日本の古い保身的な体質の悪いところがはっきりと出てきてることが多いと思う。
1号機がメルトダウンしてたっていうのが公表された時、
「燃料棒が一部溶けて・・・」
という会見に対する、記者の
「それは、メルトダウンですか?」
という質問に、東電の人は
「メルトダウンというのをどういう定義と考えるかはいろいろあると思いますが、そうとらえていただいてもかまいません」
と婉曲な回答をしてて、僕は真底「こりゃダメだ」と思った。
だから、海水を注水したときの危険性について原子力安全委員会の人が「ゼロではない」と責任回避的な言い回しをして混乱させていたことを驚かない。

せめてもの救いは、福島原発の所長みたいな気骨のある人が現場にはまだ居るってことだ。
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