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札束を見ても平静を保てる心 [お金]

家畜(牛)の売買は、現金商売です。
月に何回とか、家畜市場が開催されるんですが、そこにみんな現金を持っていきます。
子供の頃には、夏休みなどに、その家畜市場に連れて行ってもらうのが楽しみでした。
#なんせ、動物を飼う職業では、泊りがけの旅行に行けないので

成牛は、僕の子供の頃でも、1頭50万とか。ホルスタインとかF1で。今は、和牛しかいないから平均値はもっと高いかと。うちの親が数頭の牛を競り落とすつもりで行くにも、数百万持っていきます。パチンコの景品交換所のでっかいのみたいな鉄格子のむこうにその札束達が集まるわけです。

でも、そういう商売のお金は、生活に使うお金とはまったく別。実際、金持ちだったわけではなく、信用金庫から超短期の借り入れをしてて、思った値段で牛が買えなければ、翌日にはその金は返します。
だから、それはそれは質素な生活でした。牛肉なんて滅多に食えないという矛盾。
そもそも、家畜商のおっさんたちは、ぼろぼろの(それこそ、飼料会社からもらったような)作業着で長靴を履いて牛を引っ張ってました。誰も、ブランドもののブーツなんて履いてません。
みんな、ぼろぼろの作業着やつなぎであっても、仲間内で儲けてる奴のことはみんな知っていて、そういう人が尊敬されているのが、子供心にもわかりました。

札束を見ても自分を見失わないよう育ててくれた父に感謝してます。


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店員佐藤

はじめまして。
素敵なエピソードですね。
nice!してしまいました。
by 店員佐藤 (2007-12-13 07:58) 

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