気になる言葉「技術的には・・・」 [プログラミング]
最近、自分の周りで、「技術的には・・・」という言葉を使う人が多くて気になる。
だいたいが、プログラムとかコンピューターのことをよくわからないユーザーが
質問をした場合に、技術者の変なプライドが邪魔をして「できません」とはいいたくない
場合に、SEとかプロマネとか呼ばれる人が使う。
(私の周りのごく一部の世界だと思うんだけど・・・)
例えば
「日本人宇宙飛行士を、月に送ることはできますか?」
「技術的には可能だが、相当の時間と費用がかかります」
のように使われる。
これでは、質問した人に大変な誤解を与える。
答えたほうは、無理だということが言いたいのに、質問したほうはできると思ってしまう。
失敗プロジェクトの多くは、こういうところの行き違いから来ているように思う。
私はできる限り、技術云々の言葉は使わず
アメリカでも、アポロ計画の時のノウハウは伝承されておらず、現状では無理です。
月の探査が目的なら、最近はセンサーやロボットの技術も進んでいるし、無人での
探査では、だめですか?
日本の技術力で宇宙へ、ということでしたら、まずは有人宇宙飛行を目指しましょう。
というような返事をするように努力している。
つまり、不可能なこと、難しいこと、可能なこと、簡単なことをはっきりさせ、
次に、それを踏まえて相手の真意(本当にやりたいこと)を探る・・・ということ。
現在の私の仕事の形態(何でも、自分1人でやる)ではそうやって真意を探っていく過程で、
本当は必要ない仕事であるということがわかったりすると
(すでにある機能の組み合わせで十分だとわかったり、そもそも必要のない機能だとわかったり)
「お客の役に立つ仕事ができた」と思うけど、
(自分が作るはずだったプログラムも作る必要がなくなって楽できるし)
開発を仕事にしている人や、SIer 系のコンサルのひとは、わかっていても
「それ、やるひつようないんじゃないの・・・」とは言えないだろうなぁ。
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